中級編 回答

Q6.遺伝子組み換え作物は、日本ではまだ栽培されていない

A6.日本でも実験圃場で遺伝子組換え作物が栽培されている

独立行政法人 農業生物資源研究所

〒305-8602 茨城県つくば市観音台2-1-2に実験圃場があります。

過去他の事例として下記のようなものがあり、周辺の反対がたくさんおきました。

 

独立行政法人 農業生物資源研究所での栽培を例にとると、実験の様子は写真を交えて公開されています。台風による被害という写真などを見ると、風媒花であるトウモロコシを、このようにオープンエアで栽培している無神経さに驚きました。実験地は、作物ごとに防風林を整備したりと、ルールが決まっています
しかし実際のところ、付近の環境はけがされていないのでしょうか?絶対大丈夫はあり得ないというのが、原発事故で我々が得た教訓です。気になるところです。

 

 

 

 

Q7.日本に輸入許可された遺伝子組み換え作物は多いが、栽培が許可されたものは少ない

A7.日本で栽培が許可された遺伝子組換え作物は70種類を超える

現在日本で安全性審査の手続を経た、すなわち栽培が許可された旨の公表がなされた遺伝子組換え食品(作物)は、190品種あります。厚生労働省医薬食品局食品安全部により公表されています。

商業栽培第一号は、2009年にサントリーフラワーズが”青いバラ”。

しかし、実際には、遺伝子組み換え作物規制条例により、新潟や北海道など10都道府県では栽培を実質的禁止または条件付けしています。遺伝子組み換え作物の栽培等を規制することにより、遺伝子組換え作物の一般作物への混入と生産上や流通上の混乱を防止することを目的としています。遺伝子組み換え作物の栽培等について届出制又は許可制とし、説明会の開催を義務づけられています。

このように、条例を作る・作ってもらうよう陳情を行い行政に働きかけるというのも、ひとつの有効な方法です。「(お住まいの自治体名) 陳情の出し方」とGoogle検索すると、各地域の出し方を調べられます。一緒に活動してくれる弁護士さんや議員さんを見つけられると心強いでしょうね。

また、北杜市で起きているように「GMOフリーゾーン」を設けて地域ぐるみで遺伝子組換え作物を作らないと決めているところもあります。リンク先のGMO Free Europeのように、欧州などではとても広く行われている方法です。

 

 

 

 

Q8.許可されていない遺伝子組み換え作物を栽培すると違法なので、栽培されていない

A8.メキシコの例のように、違法に栽培されている遺伝子組換え作物がある

『モンサントの不自然な食べもの』に出てくるシーンですね。

日本においても、港周辺で、こぼれ種により交雑し、意図せずして遺伝子組換え作物を栽培してしまった問題などが起きています。しかも、害をこうむるのはナタネだけではありません。他のナタネ類やアブラナ科の他の属の植物との遺伝的交配が起こり得、実際に交雑が起きたことが確認されています。

 

 

 

 

Q9.遺伝子組み換え作物が他の遺伝子組換えではない作物に影響がないか調べている

A9.遺伝子組換え作物が影響があるかを調べるのは野生植物に対してのみである

カタルヘナ法…生物多様性への影響…こういう言葉が並びますが、それはすなわち、野生動植物の種又は個体群の維持に支障を及ぼす恐れがないかを確認しているということです。

 

 

 

Q10.実質的同等性とは、組み換えする前の作物と成分が全く変わらないことを保証している

A10.実質的同等性は、組換えにより新たに生成されるタンパク質の違いは含まれない

映画『Tous cobayes?』より、実験に使用されたラット(c)J+B Séquencesリンクはルモンド紙の記事
映画『Tous cobayes?』より、実験に使用されたラット(c)J+B Séquencesリンクはルモンド紙の記事

農水省によるQAを参考に見てみましょう。

実質的同等性とは、遺伝子組換え作物(食品)と、これまで人が食べてきた非組換え作物(食品)が、次の4つの要素について、全体として食品として「実質的に同じ」と客観的に判断できるかどうか検討して決められる。

 (1)遺伝的素材に関する事項

 (2)広範囲なヒトの安全な食経験に関する資料

 (3)食品の構成成分などに関する資料

 (4)既存種と新品種の使用方法の相違に関する資料

 

そして「実質的に同等とみなせる」と客観的に判断された場合、 厚生労働省が行う安全性審査の範囲は、これまで安全に食べられてきた作物(食品)の知見などの蓄積が十分であるから、同じ成分の安全性は評価をされず、新しく生じる変化(新しく導入した遺伝子により変化した成分などの安全性など)についてのみ安全性が評価されます。

これに則ると、新しく生成されるたんぱく質の違いは含まれなくなってしまいます。

しかし、実際には実験によって、哺乳類に及ぼす影響が有意に表れていると思われる結果が出ているものもあります。